最近わたしも登山を始めたのですが、やっぱり安全のために地図を使いたい。
でも、具体的にどうやって使えばいいのだろう?
そこでこの記事では、以下の2点についてわかりやすく紹介します。
磁北線の引き方は、何度か自分で引けばすぐに覚えられます。
最もわかりやすいのは、身近にいる登山に詳しいひとに教えてもらうことです。
もしそのような人がいない場合、初心者向けの講習会や登山ツアーに参加してみましょう。
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コンパスを使った磁北線の引き方
なぜ磁北線を引かないといけないの?
コンパスが北(N)を指す方向が、地図上の真北の方角からずれているためです。
ここでは詳しい説明は省きますが、このズレのことを磁気偏角とよび、日本では約7~8度です。
この磁気偏角は各地形図に記載されており、例えば丹沢の「大山」の地図では西偏 7°30′と書かれています。
これは、丹沢でコンパスを見たときに磁石のNが指す方向は、地図上では約7度だけ西側の方向を指している、ということになります。
そこで、地図上でコンパスを使うときにこのズレを補正するため、あらかじめ地図上に磁北線を引いておきます。
磁北線の引き方
ここでは登山らしく、コンパスを使った簡単な方法を紹介します。
もちろん、小学生の頃に使っていた分度器で線を引いてもOKです。
1.今回は7度(厳密には7°30′)なので、ダイヤル上の赤い矢印⇑を時計回りに7度だけ回します。
2.赤い矢印⇑と地図の縦方向のふちを合わせます。
3.すると、コンパスのふちの方向が地図の縦方向に対して左側(西側)に7度だけ傾きます。この状態で、コンパスのふちに沿って鉛筆で線を引きます。
4.コンパスの幅だけずらして同じ角度の線を引き、定規などを使って線を延ばせば磁北線の完成です。
手書きなので1,2度のずれが出る可能性は有りますが、そこまで気にしなくて大丈夫です。
この磁北線を基準に、コンパスを使って進む方向や現在地を確認します。
その方法については別記事にまとめてますので、こちらを参考にしてください。
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地図上へのメモの書き込み方
山を歩く上で参考となる情報を地図上に書き込んでおけば、登山でより使いやすいものになります。
特にルールがあるわけではないので、基本的には自由に書き込んでOKです。
ここでは、おすすめの書き込み例をいくつか紹介します。
要所となる地名
必要に応じて、分岐点などの要所となる地名を追加で記載しておきましょう。
2万5千分の1地形図は最低限の地名しか記載されていません。
ふだん使われている地名や小屋の名前が書かれていないことはよくあります。
水場のポイント
コース沿いの水場のポイントは必ず書き込んでおきましょう。
万が一水が無くなると、脱水症状で行動不能になります。
また、日帰りで水を満タンに持っていっても、ケガなどのアクシデントで余計に水が必要になるかもしれません。
危険なポイント
ルート上の危険なポイントも書き込んでおきましょう。
強風で危険な切り立った尾根道、あるいは鎖場や岩場などが考えられます。
自分で書き込むことで頭に入るため、あらかじめ心の準備ができるというメリットもあります。
予想コースタイム
各区間での予想コースタイムをあらかじめ記載しておくといいです。
実際のコースタイムを登山中に書き込めば、予想と実際の時間差をすぐに確認できます。
もし予想よりも早かったらその後はゆっくり歩いてもいいですし、逆に遅かったら少しペースを上げないといけないかもしれません。(メンバーの体調しだいです)
ここで紹介したものはあくまで一例なので、他にも必要なことは自由にメモするようにしましょう。
この記事のまとめと次のステップ
この記事で紹介した内容をまとめると以下の2点です。
次のステップとしては、磁北線を使って実際にコンパスを使う必要があります。
コンパスの使い方については別記事に紹介してますので、そちらも参考にしてみてくださいね。
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