登山を始めたいけど、やっぱり安全のために地図を持っていきたい。
でも、2万5千分の1地形図はどこで手に入れられるのかな?
結論としては、以下の2種類の入手方法があります。
それぞれの購入方法について、この記事で説明します。
また、2万5千分の1地形図ではないのですが、無料で国土地理院のウェブサイトで印刷する方法も紹介しますね。
ところで、こういう人もいるかもしれません。
スマホのアプリを使う方が絶対に便利。
いまどき、紙の地図なんてもう必要ないでしょう。
確かにスマホのアプリを使えば、現在地や高度が正確にわかるため、わたしも登山のときは紙の地図とあわせて使っています。
一方で、どんな低山に登る場合でも、地図(とコンパス)はできれば持っていくべきとも考えています。
その理由についても、この記事の後半で触れたいと思います。
2万5千分の1地形図の購入方法
書店もしくは登山用品店で購入
ふつうの街中の書店では2万5千分の1地形図は取り扱ってるところは少ないです。
比較的規模の大きな書店等、あるいは登山用品店で販売しています。
日本地図センターのウェブサイトに地図販売店一覧が掲載されているので、事前に近所で取り扱っている書店があるかどうか調べましょう。
このウェブサイトにアクセスし、左上の「地図・空中写真を買う」→「国土地理院地図販売店一覧」の順に進みます。
すると、都道府県別の販売店リストが表示されますので、希望の都道府県をクリックすると、販売店の一覧が表示されます。
日本地図センターのウェブサイトで購入
もし近くで地図を取り扱っている書店等が無い場合、もしくは買いに行く時間が無い場合は、日本地図センターのウェブサイトから購入できます。
ただし、別途送料がかかるため、できるだけまとめ買いすることをおすすめします。
- 右上のボタンから会員登録をします。
- ログインした状態で、トップページから、地図→国土地理院の地形図→2万5千分の1地形図、と進みます。
- ■商品リストの欄の「地図から購入する」をクリックします。
- 日本地図が現れますので、必要な部分の地形図を選択してカートに入れます。
- 金額を確認して、「注文する」から支払い作業を進めます。
2万5千分の1以外の縮尺の地図も購入できます。
2万5千分の1地形図の購入以外の入手方法
国土地理院のウェブサイトで印刷(無料)
国土地理院ウェブサイトで、自宅のプリンターから地図を印刷できます。
この方法のメリットは、必要なエリアだけ無料で入手できる点です。
ただし、縮尺は範囲の選び方しだいで変わるため、事前確認などの補助的な使い方をおすすめします。
1.国土地理院のウェブサイトから、左下の「地形図地図を見る」をクリックします。
2.必要なエリアに位置と縮尺を合わせて、右上の「印刷」をクリックします。
3.用紙サイズを選択して、右上の「印刷」ボタンをクリックします。最後にプレビューを確認してプリントアウトすれば完成です。
地図の携帯が必要な理由
道迷いによる遭難はまだまだ多い
下のグラフは、令和3年6月17日に警察庁生活安全局生活安全企画課から発行されている「令和2年における山岳遭難の概況」から引用したものです。
この3つのグラフからわかることは、
- 過去30年以上、遭難者は増加傾向(登山人口が増えているためと思われる)
- 登山による遭難が最も多い
- 遭難の中でも道迷いが最も多い
また、実際に遭難事故にはならなくても、その一歩手前ですんだ隠れた事例が数多くあると考えられます。(ハインリッヒの法則と呼ばれています。)
したがって、万が一の事態が自分にも起こりうると考える必要がありそうですね。
紙の地図を携帯するメリット
改めて紙の地図が必要と考える主な理由は以下の2つです。
事前にルートを確認しながら自由に書き込める
地図を見ながら事前に登山ルートを確認し、必要な情報を自由に書き込めます。
たとえば、水場や危険なポイント、あるいは予想コースタイムなどです。
事前に書いておくことで頭に入れておけますし、登山中にその場で見返しながら再確認できます。
バッテリー切れの心配がない
スマートフォンは途中でバッテリー切れの心配が有ります。
そのためアプリだけに頼ると、万が一遭難した時に使えなくなるリスクがあります。
その点、紙の地図ではバッテリー切れの心配はありません。
一方で、スマートフォン側の対策として、バッテリーの消費を抑えるために機内モードへの変更と、充電用のモバイルバッテリーも携帯しておきましょう。
この記事のまとめと次のステップ
この記事で紹介した内容をまとめると以下の2点です。
次のステップは、登山中の2万5千分の1地形図の持ち歩き方です。
地図の扱いやすい折り方と、地図を収納するマップケースの作り方について、別記事に紹介しているので、そちらも参考にしてみてくださいね。
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