家族みんなでで大倉尾根を登って塔ノ岳に登りたい!
でも、子供連れでも大丈夫なのか少し心配・・・
これまで登ったことのある人の経験を参考にしたいなー
この記事では、このような要望に答えていきます。
2021年11月、紅葉を見に丹沢山系の塔ノ岳に家族で登りました。
登山ルートは、行きは大倉バス停から大倉尾根を登り、帰りは鍋割山を経由して下るルートです。
大倉バス停から塔ノ岳までは、日帰りで往復する方も多いと思います。
ただ、日帰りは小学生には体力的に厳しいので、塔ノ岳山頂にある尊仏山荘で一泊しました。
大倉バス停へのアクセス方法や周辺の温泉の情報と合わせて、登山ルートの概要を紹介します。
登山ルート(大倉バス停~塔ノ岳/尊仏山荘~鍋割山~大倉バス停)
パーティーは家族4人で、私のほかに妻と小学生の娘が2人(小3と小1)です。
登山に慣れている人であれば、大倉バス停から塔ノ岳までは日帰りで往復もできます。
ただ、娘2人は前回の大菩薩嶺に続きまだ2回目の登山ということで、塔ノ岳の尊仏山荘で一泊することにしました。
2日目の帰りは、同じルートを戻るのも少しおもしろくないので、鍋割山を回るルートを選択しました。
大倉バス停までのアクセス方法
東京方面から大倉バス停までのアクセス方法は、車、電車、高速バス、の3種類が有るので、それぞれ紹介します。
1.車を利用する場合
東京方面から向かう場合は、東名高速を利用して秦野中井ICを下りてから20分ほどで到着します。
最も利便性がいいのは、大倉バス停のある秦野ビジターセンターの前にある大倉駐車場です。
24時間営業のコインパーキングですが、40台ほどしか停められないのですぐに満杯になってしまい、かなり早朝に行く必要が有ります。
もしくはビジターセンターの隣にも秦野戸川公園内にある大倉駐車場があります。
こちらは150台ほど停められるスペースがありますが、営業時間が8:00~20:00までなので、日帰り用ですね。
駐車場 | 収容台数 | 営業時間 | 普通車利用料金 |
---|---|---|---|
大倉駐車場 | 40台 | 24時間 | 当日最大料金500円(土日祝は800円) |
秦野戸川公園 大倉駐車場 | 150台 | 8:00~20:00 | 2~10時間 200円(土日祝は530円) 10時間以上 410円(土日祝は1,060円) |
2.電車を利用する場合
新宿 ⇒(🚊小田急電鉄・快速急行 70分/690円) ⇒ 渋沢駅(北口) ⇒ (🚌神奈川中央バス・大倉行・渋02 15分/210円) ⇒ 大倉バス停
新宿駅で小田急電鉄に乗り渋沢駅で降ります。快速急行だと約70分程度です。
渋沢駅北口から神奈川中央交通で大倉行のバス(渋02)に乗ります。
土曜休日の7時台と8時台はバスが約15分ごとに出発しますので、詳細はバスの時刻表をご確認ください。
3.東京駅から高速バスを利用する場合
2021年9月から、JRバス関東が東京駅の八重洲南口から大倉バス停までの高速バスの運行を開始しました。
6:30 東京駅八重洲南口 ⇒ 8:10 秦野丹沢登山口大倉(大倉バス停)
料金は事前購入で1,800円(ネット購入は1,620円)、車内で購入すると2,000円です。
電車を利用するよりも割高ですが、東京駅から乗り換えなしで大倉バス停まで行けるので便利ですね。
東京⇔秦野丹沢登山口大倉の運行開始(ジェイアールバス関東ウェブサイト)
1日目:大倉バス停から塔ノ岳(尊仏山荘)まで登るコース
大倉尾根コースの概要
大倉尾根のコースは丹沢山の中でもメジャーなコースのひとつのため、登山道はよく整備されており、鎖場のような危険な箇所もありません。
そのため、歩きやすさという点では初心者向けのコースではあります。
一方、標高差1,200mというのは、体力的には決して楽なものではありません。
体力的に自信の無い方は、これよりも標高差が少ない山に何回か登っておくことをおすすめします。
小学生連れ家族の実際のコースタイム(1日目)
今回の私たちのコースタイムは6時間35分でした。
標準コースタイムがが5時間10分なので、1時間半ほど長くかかっています。
小学生連れなので無理をせずにマイペースで登ったことと、紅葉シーズンの真っただ中で登山客が多かったこともあります。
参考までに、子供たちはモンベルの10Lのバックを持っています。
10Lだと軽量なので身体への負担が少なく、両サイドにポケットが2つあるので便利ですね。
尊仏山荘での山小屋泊
宿泊の受付から、夕食、就寝まで
受付で宿泊費を前払いした後、寝床を指定されます。
2段ベッドの大部屋と個室の両方が有りますが、わたしたちは大部屋の下側の端をあてがって頂きました。
ザックは廊下に並べるように指示されます。
夕食は17時半から順番に呼ばれますので、それまでの間、外の景色を眺めたり。
1階の受付前のスペースでビールを飲みながら歓談したり、そこで夕食を自炊することもできます。
夕食は尊仏山荘の定番のカレーライスです。
たいした辛さではないですが、子供たちは普段全く辛みのないカレーを食べているせいか、少しだけ辛かったようです。
夕食後は外に出て、山頂からの夜景を眺めに行きました。
あいにく曇っていたせいで、星空を見ることはできませんでしたが、東側にある下界の街の明かりがとても幻想的でした。
消灯まで少し時間が有るので、廊下に置いてある登山系の漫画を読んだり、翌日に備えて早めに寝る人もいますし、各自思い思いに過ごせます。
起床、朝食、出発まで
朝食は5時半あたりから、準備ができしだい名前を呼ばれます。
おでん、ご飯とふりかけというシンプルな朝食ですが、ちょうどいい量と味付けです。
食堂のわきに赤いポリタンクが並べられていますが、これを担いで100mほど下った水場から水を運んでくるとのことでした。
2日目:塔ノ岳から鍋割山経由で大倉バス停まで下るコース
鍋割山経由で下るコースの概要
塔ノ岳から下ると、途中の金冷しの分岐で西側の鍋割山稜の尾根の方向に進みます。
こちらの尾根は人も少なく、アップダウンもあまり無いので、比較的ゆっくりと尾根歩きを楽しむことができます。
西の方向に歩くので、晴れていれば目の前に富士山を見ることもできるでしょう。
鍋割山からは後沢乗越に向けて一気に下ることになります。
下りはヒザに負担がかかるので、無理せずゆっくりと歩くことを心がけます。
後沢乗越からは左側の登山道に入って、二俣方面へ下りていきます。
ミズヒ沢渡渉点からは大倉バス停までひたすら林道歩きとなります。
小学生連れ家族の実際のコースタイム(2日目)
今回の私たちのコースタイムは8時間5分でした。
標準コースタイムがが5時間6分なので、3時間ほど長くかかっています。
鍋割山からの下りで、登りの登山客とひんぱんにすれ違ったことや、林道歩きで思いのほか時間を要したようです。
鍋割山から降りてきた後なので、この林道歩きが意外とこれが体にこたえました。
下山後の温泉
下山後の温泉が登山の楽しみの一つなので、周辺の温泉をいくつか紹介します。
湯遊三昧 湯花楽 秦野店
最寄り駅は渋沢駅となります。
歩くと少し距離が有りますので、車で来た人向けとなりそうです。
はだの・湯河原温泉 万葉の湯
最寄り駅は秦野駅となります。
徒歩で15分ほどかかりますので、こちらも車で来た人向けとなりそうです。
弘法の里湯
最寄り駅は鶴巻温泉駅で、渋沢駅から新宿方面に3駅のところとなります。
鶴巻温泉駅の北口から徒歩で2分ほどですので、電車で新宿方面に戻る際に立ち寄ることができます。
弘法の里湯のウェブサイト(秦野市役所)
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